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10月11日(金)から公開される夏帆×シム・ウンギョン×箱田優子監督『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
ジャパン・ソサエティ@ニューヨークで行われた第13回「ジャパン・カッツ」のクロージング作品として登場!!
終映後には3人が登壇してQ&Aに応じた

■ニューヨーク・マンハッタンにある非営利団体ジャパン・ソサエティで2007年から開催されている「ジャパン・カッツ」。新しい日本の映画を紹介する催しだが、13回目を迎えた今年はクロージングに10月11日(金)から公開される『ブルーアワーにぶっ飛ばす』が選ばれ、ひと足先にニューヨーカーたちにお披露目された。チケットは即ソールドアウトの盛況ぶりだった。終映後には主演の夏帆とシム・ウンギョン、本作が初監督となる箱田優子監督が登壇して質問に答えた。
                                                                (2019年7月30日 記)



左からシム・ウンギョン、夏帆、箱田優子監督

 
Q 一人ひとりのキャラクターが強いですが、どのような演出をしたのですか?

箱田監督 「撮影時間が2週間と少なかったので、準備期間を濃く過ごしました。主人公の砂田に関しては役を落とし込んでもらうために夏帆さんと撮影前にたくさん話をしました。清浦を演じるシム・ウンギョンさんにも、なぜこの役が生まれたのか、砂田にとってどのような存在なのかをしっかりと話し、ふたりに演じて頂きました」

夏帆 「事前に箱田監督とお 会いして、おたがいのことをたくさん話し合いました。ちょうど1年前にニューヨークでタイミング良くウンギョンちゃんと会う機会があったので、いろいろお話をしました。撮影期間が短いこともあり、撮影前に役を作り上げるようにコミュニケーションをとっていきました。また、監督自身を投影している物語でもあったので、ロケハンで監督の地元の茨城へいっしょに行ったときや撮影中は、監督をずっと観察していました」

監督(恥ずかしそうに) 「ずっと見られていました。すべて見透かさ れている気がします」と仲の良いやりとりに会場からは笑いが起こった。

ウンギョン 「監督が話をする時間をたくさん設けてくれました。もともと俳優として勉強することを大切にしたかったので、チャンスをもらったらいろいろな国で活動したいと思っていました。日本の映画に影響されたことはたくさんあったので、日本で仕事ができることは夢でした。ほんとうにラッキーだと思っています。貴重な経験をもらいまし た。俳優として、アメリカでもいつか仕事が出来ればと思っています」

Q 主人公がいろいろな意味で強い女性として描かれているのがとても面白かった。なぜこのようなストーリーを考えたのですか?

箱田監督 「”いま“ を描きたいと思ったからです。現代の女性のリアルってなんだろうってずっと考えていたので、突拍子もないキャラクターではなく ”こういうひと近くにいるよな“ と身近に感じ取れる主人公を描きたかった」。
「砂田の主観で描かれていますが、清浦の存在が入っていることでファンタジーにもなり得る作品。砂田の心の悲しさを埋める存在に清浦がいて、あたり前のような存在だけども自然とおたがいを支え合っている。もしかしたら寂しさをはらむ物語ではありますが、誰にでも大切な存在がいることに気づいてもらいたいというメッセージを受け取って頂ければうれしいです」





『ブルーアワーにぶっ飛ばす』   2019年10月11日(金)からテアトル新宿ほか 

<ストーリー>30歳の自称売れっ子CMディレクター砂田(夏帆)は、東京で仕事に明け暮れながらも満ち足りた日々。を送っているように見えるが、口をひらけば悪態をつき心は荒みきっている。ある日、病気の祖母を見舞うため嫌いな故郷に帰ることに。ついて来たのは、砂田が困った時にはかならず現れる自由で天真爛漫な秘密の友だち清浦(シム・ウン ギョン)。再会した家族の前では東京で身に着けた理論武装は通用しない。やがてほんとうの自分が顔を現す。一日の始 まりと終わりのあいだに一瞬だけおとずれる〝ブルーアワー〟が終わるとき、清浦との別れが迫っていた。


監督/脚本:箱田優子 出演:夏帆/シム・ウンギョン/渡辺大知/ ユースケ・サンタマリア/でんでん/南 果歩
2019 年/日本(92分) 配給:ビターズ・エンド ©2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会   公式サイト:http://blue-hour.jp/
       




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